斉木武志

Activity活動報告

介護のICT化を福井で開始!新型コロナに立ち向かう医療・介護・福祉の現場を支援!

感染防止対策に気を  使う介護の現場。そこで長年重荷となってきたのがケア記録・介護報酬請求などの文書作成業務です。

 介護士の方は現場でケア記録をとり、さらに事務所に戻ってから報酬請求文書に同じ内容を転記するなど大量の文書作成業務を求められてきました。結果として残業が増える、本来のケア業務に割ける時間が削られるなど県内の介護士や事業所から改善を求める声を多くお聞きしました。

 そこで厚生労働省や福井県と協議して国・県が県内介護事業所のICT(タブレット端末や介護ソフト)導入費用を半額補助する事業を始めることとし、11月上旬県内全事業所に募集をかけたところ、数多くの応募がありました。全国では40番目の実施と遅いスタートですが、これで福井県内でも介護現場のICT活用が一気に進むことになります。

 すでに実施済の都道府県からは、介護士の負担軽減にとどまらず、利用者の反応などの情報が共有されてサービスの質が上がり、利用者の満足度も高くなる傾向が報告されています。また入所型施設でもシルエットカメラとタブレット端末でベッド上の利用者の位置を把握し落下事故を防止するなど、安全性の向上も報告されています。この補助事業は来年度以降も継続し、希望する全ての県内事業所に普及させていく計画です。

 新型コロナウイルスの流行で医療・介護・福祉の現場は感染防止対策に神経を使う日々が続いています。ICT導入の他にも基準報酬のアップや支援交付金の増額など処遇改善も行い、現場の負担軽減と人材充足を図っていきます。