Activity活動報告
どこの国の議会?
今朝は武生第一中学校の卒業式に出席。私の娘も今月卒業です。父母や先生方の愛情溢れた素晴らしい式でした!
それにしても昨日の県議会はいただけません。県内乾式貯蔵施設に保管期限を設定する意見書案が否決されたのは数の論理で納得ですが、その提案理由の説明に議長が介入、打ち切られてしまいました。
国会でも議員立法や意見書の提案理由の説明に時間制限はなく、提案者がその趣旨や背景・必要性を丁寧に説明します。しかし昨日は私が案文を読み上げて必要性・背景について説明を始めた途端、「議題に沿わない説明は行わず、簡潔に切り上げよ」と割り込まれてしまいました。
これには伏線があります。先週の私の質疑後、関西電力側から「中間貯蔵施設が県外に準備できなければ、使用済み燃料を運び出すことはできないとは言っていない」「委員会議事録から当該箇所を削除し、記録に残さないで欲しい」と複数議員に働きかけがあり、関西電力が作成した説明会記録をもとに、議事録からの削除を検討する理事会が午前10時から開かれました。
当然事業者側が作成した記録からは、事業者にとって都合が悪い・搬出ができないと認めている箇所は削除されて提出されます。理事会でも事業者側が自作した資料で発言の有無を検証することは流石に無理があるだろうと指摘が出て、議会局が録音していた音声記録を聞き直したところ、確かに「中間貯蔵施設や六カ所再処理工場が稼働しなければ、使用済み燃料を運び出すことはできない」と担当部長が発言している箇所があり、関西電力が作成した議事録には多くの欠落があることがわかりました。これは写真にある今朝の朝日新聞も詳報している通りです。
議会局が保有する録音記録を聞かずに、事業者が自作した文書記録をもとに議員発言の削除を検討する理事会を開くのは議論の抑圧でしかありません。正直どこの国の議会だろうか、と呆気に取られてしまいました。
今日卒業式を迎えた子供達・次の世代にどのような地域を残していくのか。大切な議論です。事業者や政党の思惑で歪めることなく、県民目線で今後も必要な課題提起をしていきます。シェア・ご声援をお願いします!