Activity活動報告
乾式貯蔵施設について質疑
昨日は杉本知事と質疑。まず関西電力が計画する乾式貯蔵施設の設置について議論しました。
アメリカやイギリスなど他の原子力利用国では、各発電所の乾式貯蔵施設から使用済み燃料を域外に運び出すめどが立たず50年以上施設内に留め置かれ、事実上の最終処分地となっています。
我が国でも関西電力が模索する福井県外の中間貯蔵施設のめどが立たず、青森県の再処理施設の稼働も延期を繰り返すなか大飯・高浜・美浜の各発電所に乾式貯蔵施設を設置すれば、そこが事実上の処分地となる懸念が生じます。
自民、民主など他会派からも同様の声が上がるなか、私からは貯蔵容器への燃料封入から5年ないし10年以内に福井県外に運び出す期限を管理規定に明記するよう関西電力に求める考えがあるか問いました。
知事からは国の安全審査が終わった後に燃料搬出の具体的な考え方を関電に確認したい、と答弁がありましたが、保管期限を設けることに関しては他会派への答弁含めて一切言及がありませんでした。
福井県を最終処分地にしないためには、県内での保管に年限を切ることは必須です。そのためには国の安全審査へのエントリーを認めてくれと事業者が県に求めてきている今このタイミングが重要です。国が「これで良し」とハンコをついた計画に県が後から注文をつけることは難しくなります。国へのエントリーを県が認める前提として、譲れない条件を明文でクリアしてもらう必要があります。
引き受け手がなかなか見つからない難題ですが、50年後100年後の県民の方々にもしっかり胸を張って説明できるような結果になるよう、力を尽くしていきます。