衆議院議員斉木武志

Activity活動報告

原子力の寄付金は、政治家ではなく住民に!

森山栄治氏から関西電力への不正資金還流について 3 回国会質疑に立ちましたが、その中で新たな事実が判明しました。森山 氏が高浜町助役を務めていた当時、関西電力から高浜町への寄付金 9 億円が全額町長の個人口座に振り込まれていたのです。 本来町の公の口座に入金され、町民すべてが受益する形で使われる寄付金が、なぜ町長の個人口座に振り込まれたのか。そ して事実が露見したのか。これは当時不透明な形で 9 億円の一部が町内の一握りの団体や家庭に配られた事が発端で明らか となりました。

寄付金の一部 3 億 3 千万円は当時高浜 3,4 号機の増設に反対していた町内 5 つの漁協に 7000 万円ずつ(1 漁協は 5000 万 円)手渡しされました。これを A 漁協は組合員一軒あたり 500 万円、B 漁協は 50 万円ずつ配布し、C 漁協は組合事務所の建 設費に回すとして各戸配布は見送りました。当時高浜町の世帯数は 3200 軒余りです。大半が漁業権を持っていない家のた め、どの家がいくらもらったのか、誰が配ったのか噂で持ち切りになり、浜田倫三町長が当時の町議会で 9 億円の受領と一部 の配布を認める事態となったのです。

浜田氏は自分名義の口座に残っていた現金 5 億 7 千万円と利子 2,819 万円 は全額町の口座に事後入金するので問題ないとしましたが、今回国税局が押 収し関西電力役員への金品贈答の詳細が記されていた“森山メモ”には、町 長が個人口座で受領した金額は 9 億円ではなく 25 億円と記載されていたと する当時の議長証言もあります。

私の質疑を受け経済産業省が調査した結果、関西電力から浜田町長個人へ の協力金の送金は事実であると政府も認めました。本来は町民すべてが受益 する形で使われるべき寄付金です。政治家や公務員の個人口座に送金されて は、金額も使い道もチェックすらできません。原子力事業者から首長個人へ のカネの流れは制限する必要があります。

今後を見据えても、立地市町の首長や知事の再稼働同意判断を左右しかねない問題です。現行の政治資金規正法の下でも、森 山氏が顧問を務めていた建設会社から地元選出の自民党衆議院議員に 984 万円分の寄付やパーティー券購入が行われてきた事 実も明るみになっています。

原子力にまつわる寄付金は、政治家ではなく地域住民が等しく受益する形に政治資金規正法を改正する。首長や知事、地元国 会議員への献金やパーティー券購入を禁止し、政治家が冷静な視点で原子力の安全性を判断できる制度にする必要があります。 原子力と政治家とカネを巡る議論を次期国会でも喚起していきます。